SUIMON -水紋-

〜枚方宿街道にそそぐ一雫〜
枚方は東海道56番目の宿場町として、宿街道が五六市などで再活性途上な背景を踏まえ、「街道沿いに建てる家なので町なみに還元したい」とのクライアントのご意向から、家づくりは始まりました。
敷地の街道側には瓦を載せた門塀を建て、瓦屋根や漆喰壁を使い、竪格子やウダツを設け、古来の街道の景観を継承しながらも、各部の装飾を抽象化したシンプルな外観としています。
また、街道からのプライバシーを確保するために外に対して閉じているため、各層はそれぞれ平面的に仕切らないよう回遊型の動線とし、それら各層が階段や吹抜けで繋がる空間構成とすることで、上層からの採光が下層まで拡がり、家全体に風が流れる構成としています。
photo by Youhei Sasakura